生活習慣を予防する-最も簡単な予防法

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”手を抜いて生活習慣病を予防”するための最終手段?!

◇増える一方の生活習慣病患者

偏った食生活が招く生活習慣病は悪化するまで無症状で、自覚症状が出た時には手遅れというのが怖いところです。発病すると一生付き合っていくことになる病気ですが、ある段階までは予防可能になっています。

合併症を起こす可能性が高く、治療が困難であるという病気ですが、その前に予防すれば防げる病気は生活習慣を見直して防ぐしかありません。誰もがこういう危機感を持っていれば発病者は減るはずですが、一向に減らないというのは、検査が面倒だとか、運動をする暇がない、自分が予備軍の1人と気付いていない、自分は無関係だと思っている、または症状が出たら薬を飲むという安易な考え方なのかもしれません。

予防できる生活習慣病を重く考えなかったのかどうかわかりませんが、最初の方にも出てきた患者数の多さです。病気として治療を受けている人数が、高血圧4,000万人、脂質異常症4,200万人、糖尿病890万人(糖尿病予備軍を含めると約2,000万人)という多さです。

◇忙しくて病院に行けない方のために

2015年から臨床検査技師法の改正により、ドラッグストアや薬局などで血液検査の受付が出来るようになりました。指先の血液1滴を採取して検査機関に送付する窓口として、近くのドラッグストアに行くだけで定期的な血液検査が行えるというものです。ワンコインで結果が自宅まで郵送されます。

「近所のドラッグストアはまだ始めていないようだけど・・?」という離島や陸の孤島にお住まいの方は、Amazonで血液検査キット「生活習慣病検査キット(生化学12項目検査+HbA1c)6,100円」を購入するのが手軽です。メーカーによって検査項目が異なるのでご注意ください。郵送でがん検診も行っているので忙しい方には便利です。また、遺伝子検査によって将来の発病予測も可能になっています。

検査結果に異常があればコメントが付いていますので、定期的に検査を受けながら生活習慣の改善を行うのが最も手軽かもしれません。症状がなければ病院で検査を受けても自費の場合があるだけに、半年置きに郵送によって検査結果が送られてくると病院も必要なくなりそうです。

◇セルフメディケーションのすすめ

薬が必要になる場合は、軽度または治療法が決まっている場合に限ってセルフメディケーションが可能になっています。セルフメディケーションとは厚生労働省が医療費削減のために推進しているもので、軽度の症状であれば自ら薬局で薬を購入して服用するというものです。薬剤師と相談しながら医薬品の知識を得ると同時に、自己管理能力を向上させるものです。

医薬品のネット販売もほとんどの商品の売買が解禁されたので、処方箋なしで購入できます。2017年には全ての医薬品が解禁されます。軽度の症状とはいえ、ステロイドの吸入器やショック状態に陥った時のアドレナリンの自己注射や糖尿病のインスリンの自己注射もセルフメディケーションに含まれています。1型糖尿病の小学生や喘息の持病のある子供なら使い慣れているものです。

現在では、「基本的にOTC薬(対面販売)の薬を使うように」ということですが、どこまで範囲を拡大されるのか不明な点もあります。購入した医薬品の適応症と副作用などに関しては、製薬会社の相談室に電話で質問すると丁寧に答えてくれます。

しかし、生活習慣病をクスリで解決するのは止めておきましょう。仮にDHAで中性脂肪を減らすと逆にLDLコレステロールが増えます。生活習慣病とはいえ運動不足はクスリで補えるとは限りません。この場合は有酸素運動で総コレステロールを下げるしか手段はありません。

◇何もしたくないけど生活習慣病は予防したいという人

運動もしたくないし、検査も受けたくない、薬を飲むのも面倒だという人がいるのかどうかわかりませんが、そういう人のための最後の手段、「糞便移植」はどうでしょう。痩せている人と同じ腸内環境にすると痩せる体質になります。これは米国で消化器疾患の患者に対する糞便移植の際、痩せた人から移植をしたときに起きた体型の変化です。

生活習慣病とは程遠い痩せ型の人の糞便移植の有効性が証明されて、日本でも予防医療として確立されるまでに時間はそれほどかからないと思います。生活習慣が影響するⅡ型糖尿病にも有効とされています。

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