生活習慣が悪影響を及ぼす・・

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生活習慣が悪影響を及ぼした結果・・・

◇高血圧症が及ぼす影響とは?

予防治療の必要がある血圧として、135/85mmHg以上が持続した場合となっています。日本人にとっては極めて健康的な血圧に思えますが、生活習慣の改善が必要になる世界的な基準値になっています。  140/90mmHgを超えると高血圧症として治療の必要が出てきます。

この程度の血圧では症状は出ませんが、食生活の偏りや運動不足などによって血液の質が悪い状態が続くと、血液の流れが悪くなり腎臓からのホルモンによって血圧が上がります。また、喫煙やストレスを感じる生活を続けていると自分でも気づかないうちに血圧が上がっているものです。

次第に血管は柔軟さを失って動脈硬化や脳卒中などのきっかけになります。やがて上の血圧が150mmHgを超えたあたりでEDの症状が出てきて生活の質も下がってきます。血管が柔軟性を失うと心臓肥大を起こします。こうなると降圧剤や利尿剤によって血圧をコントロールしながら、高血圧と一生付き合っていくことになります。

塩分を取らない限り血圧は上がりませんが、極端に偏った食生活も他の病気の原因になります。塩分を摂らない場合は、血液中にナトリウムが少なくなる低ナトリウム血症になります。この影響として脳の浮腫が起きると、意識を失ったり脳障害の後遺症が残る事があります。

◇脂質異常症が及ぼす影響とは?

脂質異常症の基準値として、HDL(コレステロール)40mg/dL未満、LDL(コレステロール)140mg/dL以上、中性脂肪150mg/dL以上になると、それぞれ要注意です。

中性脂肪はエネルギー源として、コレステロールはホルモンや細胞壁の原材料として人間に必要なものです。中性脂肪やコレステロールはそのままでは血液中を流れることが出来ないので、それぞれカイロミクロン・LDL・HDLという比重の異なるカプセルに入った状態で血管内を運ばれます。

LDLにはコレステロール45%と中性脂肪10%が含まれて、コレステロールは細胞膜の原料になったりステロイドやホルモンの原料になります。何も入っていないHDLは余ったコレステロールの回収を行ないます。悪玉のLDLが増えると心筋梗塞や動脈硬化の危険性が増えます。しかし、逆に悪玉のLDLが減って80mg/dLを下回ると、肝疾患・腎疾患・血管疾患・栄養障害・悪性腫瘍などを起こします。

若い女性によくあることですが、ダイエットのために中性脂肪やコレステロールを摂らなかった場合や、ハードな運動でそれらを消費したとすると、エネルギー源が無くなり体力が低下します。コレステロールが不足するとホルモンが作られなくなり、仮に女性ホルモンが不足すると若年性更年期障害が起きます。その結果、排卵障害や糖尿病、高血圧、うつ病などを発病しやすくなります。

過度の減量や偏った食生活も生活習慣病として病気の原因になります。摂りすぎも減量もほどほどにということです。

◇高血糖が与える影響とは?

血液中の血糖値が高い状態(高血糖)が続くと血管のダメージから糖尿病になります。糖尿病と生活習慣病の関係はわかりにくいかもしれませんが、血管が原因になる糖尿病の合併症が起きて治療が難しくなってしまいます。

細い血管(細小血管)の場合は、網膜の血管が弱くなり出血を起こしやすくなります。出血が原因で網膜が変形すると黄斑変性や、緑内障、網膜剥離の原因になり、最悪の場合は失明に至る事があります。また、脆くなった血管から糖の代謝物やタンパクが水晶体で漏れ出すと、白内障の原因になります。

腎臓には細い血管が張り巡らされているので、血管からタンパクが漏れると腎機能が次第に落ちていきます。濾過機能が低下して血行が悪くなると、腎臓はホルモンを出して血圧を上げようとします。その結果、糖尿病性高血圧と糖尿病性腎症を併発します。

糖尿病になると長い年月の間に、血管に対して影響が出てきます。血管自体がもろくなったり弱くなって出血を起こしやすくなります。全身の細い血管が影響を受けるので、糖尿病の三大症状は網膜症・腎症・神経障害となっています。

三大症状がそれぞれ最悪の場合は、糖尿病性網膜症から失明に至ったり、糖尿病性腎症から腎不全に至ると人工透析が必要になり寿命も短くなります。糖尿病性神経障害によって足の指先から麻痺することが多く、壊死する事もあると気付きにくいものです。特に足の指先から足の裏が欠損していきます。

※ 次に、定期検診の必要性と把握しておく必要のある数値をご紹介します。    次のページへ

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